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プレゼン技術を短編に活かす5つの方法

はじめに

あなたの物語、きちんと読者に届いてますか?
無数に生まれる物語たちに押し流されたりしていませんか?
この3分間で終わる記事を読み終わったとき、あなたの物語は少しだけ読者に近いところに居るかもしれません。

本当のはじめに

クソプレゼンみたいなタイトルや導入に耐えて読み進めてくれてせんきゅーです。
今回の記事は「プレゼンの技術を短編の物語に活かす」がテーマです。

どうしてプレゼン技術

短編の物語はいいものです。
読む方にも描く方にもお手軽で、一番美味しいシーンに集中して取り組める。

でもその分量の少なさ故に、研ぎ澄まさなければ冗長になり、短編の魅力を殺してしまいます。
短編には内容を研ぎ澄ます技術、つまり伝える技術が必要なのです。

そしてプレゼンは短時間かつ十全とは言えない伝達手段で、相手に自身の意図を伝えるものです。
つまり伝える技術の塊です。
これは短編に活かせるに違いない!
そう考えた我々アガサ探検隊は、アマゾンの奥地へと旅立っていきました。

この本を使うよ

いい本をamazonの奥地で見つけました。

TEDトーク 世界最高のプレゼン術

TEDトーク 世界最高のプレゼン術

すげーわかりやすくて、the初心者のための本って感じです。
この中から、あんまり物語作る系教本で見ないコツを、ざっくり5つくらいまとめます。

5つのコツ

1つめ:欲望に働きかける

最低限の生存欲求が満たされた人間は4つの欲望を抱くそうです。
コミュニティに属している安心感とか、エロいの見たいとか。
自分の作品が人間の根本的な欲望のどれに働きかけるか、最初に方向性を定めましょう。
(欲望の分類に関しては、ぶっちゃけあんまり納得感強く書かれてなかったので割愛)

2つめ:これどのくらい長いの

読者が本文に手を出さなくても、長さがわかるようにしましょう。
未知の長さのものに手を出すのは心理的障壁があります。
また、可能なら読んだ結果得られるものを明確化するとより心理的障壁をぶち破れます。
具体的には1つめで設定した、どの欲望を刺激するか予告しましょい。

3つめ:キャッチフレーズ

核となるキャッチフレーズの存在は、物語の印象をより強くします。
心に刻み込むには、最低3回は繰り返しましょう(ただしこの回数はプレゼン基準なので物語には別基準を適用できるかも)。
理想は英単語だと3語程度で、長くても12語程度(ただしこれはプレゼン基準なので以下略)。
長くする場合は韻を踏む(ただしこれは以下略)。
2つのパートからなるキャッチフレーズを作る場合は、後半は前半とは対をなすように、かつ肯定的な内容にするとより印象に残ります。

4つめ:アグロでいこう

プレゼンにおいて聴衆が集中して聴いているのは最初の10秒程度です。
物語もどうせ似たようなものなので、最初に大きな引きをぶつけましょう。
なお冒頭の引きはなるべく同じ感想が返ってくるようなものにしないと、テーマがぶれてやりにくくなります。
例:幼気な児童が不幸な目に遭う。予想される感想は「この子が幸せになるところを見たい」。

5つめ:焦らす

本論の前に焦らしをいれることで、引きを作れます。
つまりアグロ気味に引き入れた後、すぐに語るのではなくあえて少し触れるのを伸ばすことで「早く知りたい」みたいな勢いをつけられるのです。
先程の例なら、あえて不幸な目に遭った児童ではなく、違う登場人物を出すなどが考えられます。

おわりに

以上、プレゼン本から持ってきた活かせそうな技術とか考え方でした。
この程度、他の教本でも見たことあるぜってなったらまじでごめん。

ちなみにプレゼンの本、短編の物語に関連しないところ省いたけども。
「伝える技術」について考える上で面白いこといろいろ書いてあるので、ぜひ買って読んでね!

TEDトーク 世界最高のプレゼン術

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